
我が家のモットーは、一つの制度などに縛られずに、つねに「もうひとつ」を求め続けよー、みたいなことです。ですから、裕子さんがこれまでいっさい、障害者自立支援法の生活支援を使ってこなかったのは、使わないと決めていたからではなく、単純に使う必要がなかったからなのです。
制度は権利だ、みたいな感覚でどんどん使っていくと、やがて制度なしには生きられなくなって、けっきょく制度の奴隷、みたいになってしまう、そんなのは、真っ平御免です。制度は「もうひとつ」として、使いたい時に使えばいい。そして日常的には制度なんて関係ない、当たり前の人間関係の中で生きていけばいい。それがスタンスです。
だんだん五十嵐も小島も年をとってきて、急に裕子さんを誰かに預けなければならないこともあるかもしれない。そんな時の事を考えて、お互いに慣れていくことも兼ねて、使ってみようかと・・・。
ところが、肝心の裕子さんときたら・・・。

事業所の人が重要事項を説明している時も、DVDの方が楽しくて・・・。
実際に使ってみるのはまだ先ですが、これが、裕子さんにとっていい感じの「もうひとつ」になれば、と思います。
くれぐれも、気がついたら裕子さんのまわりにいるのが「支援者」とか「事業者」とか「職員」とかばっかりになっていないように。小島や、弓子さんや、○○さんや、△△くんや、・・・五十嵐や、それからたまに「事業所」さん、であるように。
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